本社工場では5Sテーマパークエリアの壁面をリフォームしました。

5Sテーマパークとは
当社では工場見学にいらっしゃったお客様に当社の5Sレベルを知っていただけるように、5S改善事例やトレンド管理の様子を見学コースにパネル掲示したり、粉砕プラントをイメージしていただけるように自作模型を設置したりしています。そしてその各コーナーをアトラクション、見学コースを総じて「5Sテーマパーク」と呼んでいます。
より見栄えあるテーマパークに
本社の第一工場は昭和40年代に建てられた部分もあり、5Sテーマパークはその古い建物の中にもあります。そのため建築当時のままの壁面を背景にしてアトラクション(パネル等)が設置されているところもあり、お世辞にも綺麗とは言えない状態でした。
お客様に立ち止まってパネル等をご覧いただく際にその背景が汚く古臭い状態では、5Sレベルを感じていただく妨げになりますし、お客様には少しでも綺麗な工場でお過ごしいただきたいという考えから、今回古い壁面をリフォームすることにしました。
今までよりも格段に綺麗な壁面になり、アトラクションをご覧いただく際にはより見栄えあるものになったと思います。

5Sテーマパークには工場の進化が反映
お客様にはいつご見学いただいても「スゴイ!」と感じていただけるように、社員は常に5Sテーマパークを進化させています。5Sテーマパークを進化させる材料は工場の進化です。つまり工場自体も常に進化させているということであり、その進化の様子を映し出しているのが5Sテーマパークです。
過去には海外から見学にいらっしゃった方から「Wow!」と大きな感嘆の声をいただいたこともあります。社員は「いいね」という評価では満足しません。予想よりも遥かに「スゴイ!!!」という感嘆をいただくつもりで5Sテーマパークを日々進化させています。ご来社の際にはぜひご見学いただきご評価いただければと思います。
本社工場5Sテーマパーク風景

粉砕プラントの自作模型

パネル掲示・体験コーナー

パネル掲示(改善事例)

パネル掲示(改善事例)

パネル掲示(粉砕実績例)

パネル掲示(粉砕実績例)

見学順路

パネル掲示(管理図の進化)

パネル掲示(喜多村ニュース)・体験コーナー

テーマパーク進化の打ち合わせ
古川工場に新型の粉体回収機を導入しました。今までの粉体回収機では出し切れなかった粉砕機の能力を最大限引き出せるようになります。

粉砕機と粉体回収機の能力バランスが重要
当社の粉砕プラントの中で、肝心要となるのは当然ながら「粉砕機」です。粉砕機によって様々なものを細かくし、粉砕機によって価値を生み出しています。「粉体回収機」もまた無くてはならない設備です。これが無いと粉砕機で細かくされた粉体を回収することができません。
そしてこの「粉体回収機」の能力次第で、粉砕機が発揮できる能力が決まることがあるので、この2者の能力のバランスは重要なポイントとなります。
既存の粉体回収機では粉砕機の能力を最大限引き上げられない
粉砕の稼働条件の一つに、プラント機内の風量があります。粉砕機の能力を最大限発揮するためにはこの風量をコントロールする必要がありますが、一定以上の風量を保つためには粉体回収機がその静圧に耐えられるものでなければなりません。
当社で扱う粉砕機の中には、粉体回収機の耐圧能力が見合っていないために、粉砕能力を最大限に引き上げられないものがあり、せっかくの能力を活かし切れていない状況がありました。
新型粉体回収機を開発・導入し、粉砕機の能力を最大限に
近年ますます高まるお客様のご要望にお応えしていくためにも、社内にある能力は最大限に引き出せるようにしておきたいとの想いから、新型の粉体回収機を開発・製作しました。
既存の粉体回収機の形は大雑把にいうと直方体です。それに対して新型は円柱型です。粉砕機に見合った耐圧能力を持つものにするためには、既存の粉体回収機に対して3~4倍の耐圧能力を持たせる必要がありました。この耐圧能力を得るために新型の粉体回収機は円柱型として製作しました。
この新型の粉体回収機の導入によって、粉砕機の能力を最大限に引き出すことが可能になりますので、今までよりもさらに高いレベルの粉砕ができることを期待しています。
お客様の高まっていくご要望にお応えできるよう、今後も持てる力をすべて発揮できるよう手を尽くしていきます。
<品種・材料/粒子径>
電子部品向け材料の粉砕/Dp90
<管理図の変化>

(単位:µm)
<改善内容>
粉砕機内の原料が最適量で安定するように調整しました。
※当社のノウハウとなる部分につきましては、抽象的な表現にさせていただいています。ご了承ください。
2018年11月の開発部(古川工場)の5S活動事例を紹介します。
開発部では「開発実験室 子扉・大扉のロック錠の改善」を実施しました。
<改善前の状態&問題点>
扉の施錠は写真の通り破損しており、完全に閉める事が出来きない上、小扉の下部の鉄板の溶接が切れています。その為、鉄板が曲がった状態で内側で扉下部面が接触しており、スムーズな開閉が出来ない状態です。
<改善後の状態&効果>
大扉用と子扉にそれぞれドアロックを取り付けました。
完全に扉を閉める事が出来、製造環境の向上になりました。又、子扉は、部屋内からも開けれる様に細工し、子扉下部を修正して、塗装を施し見た目も改善されました。
2018年11月の製造部(本社)の5S活動事例を紹介します。
製造部では「製品充填ブース内の集塵ホース取り口の改善」を実施しました。
<改善前の状態&問題点>
改善前の集塵ホースの取り口では狭い範囲でしか粉を吸引できない為、フワフワと軽い粉等は集塵しきれず、飛散が多くなっていました。
<改善後の状態&効果>
集塵用ホースの取り口を広げて広範囲で吸引できるように改良しました。粉の飛散が少なくなりブース内の清掃も楽になりました。
2018年11月の品質保証部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。
以下の作業をテーマとして取り上げ、KYT(危険予知訓練)を実施しました。
テーマ
秤量瓶取り出し作業
1ラウンド:どんな危険が潜んでいるか?
2ラウンド:これが危険ポイントだ!
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
○ |
1 |
乾燥機内にある秤量瓶は100℃~150℃あり、軍手で取り出す際に使い古した軍手だと軍手越しに熱が伝わり手を火傷する恐れがある。 |
◎ |
2 |
一度に取り出す数が多い時、軍手に連続して熱が掛り、手を火傷する。 |
◎ |
3 |
何回も使用すると軍手が劣化し、耐熱性が落ち、火傷をする。 |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
3ラウンド:あなたならどうする?
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
※ |
1 |
耐熱性が高い専用手袋を購入し使用する。熱に耐え、耐久性も上がる。 |
※ |
2 |
耐熱性が落ちたと感じたら手袋を変える。(どれくらいの使用期間で耐熱性が落ちるかは検討中) |
※:重点実施項目
4ラウンド:私たちはこうする!
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
チーム行動目標 |
秤量瓶を取り出す際は、専用手袋を使用する。(軍手はすべて破棄しました) |
指差し呼称 |
手袋よし! |
2018年11月の第2製造部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。
以下の作業をテーマとして取り上げ、KYT(危険予知訓練)を実施しました。
テーマ
段ボールケース積み込み作業
1ラウンド:どんな危険が潜んでいるか?
2ラウンド:これが危険ポイントだ!
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
○ |
1 |
段ボールを持ち上げる時に、手袋をしてないと、段ボールの角で手を切る。 |
○ |
2 |
段ボールを奧に積み込む時に、および腰になり、腰を痛める。 |
◎ |
3 |
段ボールを持ち運ぶ際、枠付きパレットと足場に隙間があると、足を踏み外し転倒する。 |
◎ |
4 |
段ボールを持ち運ぶ際、進行方向を確認しないと、隙間に足を踏み外し転倒する。 |
|
5 |
段ボールを持ち運ぶ際、枠付きパレットと足場に段差があると、躓き転倒する。 |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
3ラウンド:あなたならどうする?
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
※ |
1 |
枠付きパレットと足場に隙間がないことを確認してから作業する。 |
|
2 |
段ボール持ち運ぶ際は、進行方向を確認しながら作業する。 |
※:重点実施項目
4ラウンド:私たちはこうする!
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
チーム行動目標 |
段ボールを持ち運ぶ際は、枠付きパレットと足場に隙間がないことを確認してから、進行方向を注意して作業しよう。 |
指差し呼称 |
隙間無し、良し! |