2017年8月の第2製造部(古川工場)の5S活動事例を紹介します。
今回、第2製造部では「点検中」掛札を定置管理するようにしました。
<改善前の状態&問題点>
機器点検中に掛けておく「点検中」の札の保管場所が決まっておらず、粉にまみれている状態でした。
<改善後の状態&効果>
制御盤の中に保管するようにしました。これにより粉にまみれることもなくなり見た目も良くなりました。
喜多さんの進化抄録集
2017年8月の第2製造部(古川工場)の5S活動事例を紹介します。
今回、第2製造部では「点検中」掛札を定置管理するようにしました。
機器点検中に掛けておく「点検中」の札の保管場所が決まっておらず、粉にまみれている状態でした。
制御盤の中に保管するようにしました。これにより粉にまみれることもなくなり見た目も良くなりました。
2017年8月の開発部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。
以下の作業をテーマとして取り上げ、KYT(危険予知訓練)を実施しました。
開発部実験室エアーツール取扱作業
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
| ◎ | 1 | エアーツールを取り外す際、しっかり握らないとツールやホースが飛んで作業者や周囲の人に当たりケガをする |
|---|---|---|
| ◎ | 2 | ツールをきちんと取りつけていないと使用中に不意にはずれ、ツールやホースが作業者や周囲の人に当たりケガをする |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
| ※ | 1 | エアーツールのつけ外しを行う際はツールが圧で飛ばないようボールバルブを閉めエアー圧を0にしてから取り扱う |
|---|---|---|
| ※ | 2 | エアーツールを取り付けた際にはコネクタ部のロック機構を有効にし、外れないことを確認する |
※:重点実施項目
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
| チーム行動目標 | エアーツールのつけ外しを行う際には、エアー圧を0にし、コネクタ部のロック機構が有効になっていることを確認しよう |
|---|---|
| 指差し呼称 | エアー圧よし!(取り外し時) ロックよし!(取り付け時) |
2017年8月の技術部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。
以下の作業をテーマとして取り上げ、KYT(危険予知訓練)を実施しました。
高速切断機での切断作業
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
| ○ | 1 | 高速で切断するので切粉が飛んで目に入る |
|---|---|---|
| ○ | 2 | 加工物をバイスにしっかり固定しないと、グラインダーと加工物がバランスを失いグラインダーが割れ飛んできたり加工物が跳ねて体にあたる |
| ◎ | 3 | 切断しスイッチOFF後も惰性でグラインダーが回転していて触れると手を切る |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
| ※ | 1 | 確実に停止するまで加工物、固定バイスに触れない |
|---|
※:重点実施項目
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
| チーム行動目標 | 切断後はグラインダーが停止するまで次工程を行わない |
|---|---|
| 指差し呼称 | グラインダー停止よし! |
2017年8月の製造部(本社)のKY活動事例を紹介します。
以下の作業をテーマとして取り上げ、KYT(危険予知訓練)を実施しました。
フレコン原料積み下ろし作業
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
| ◎ | 1 | フレコンでバンドをしている作業者が見えず、リフトの爪を差し込んでしまい爪が長いと作業者にぶつけてしまう |
|---|---|---|
| 2 | リフトの爪を持ち上げた際、2段目の上のフレコンがずれ落ち作業者に当たり怪我をする | |
| ○ | 3 | リフトを急発進させると荷崩れを起こしてしまい、周辺の作業者に当たり怪我をする |
| ○ | 4 | リフトを後進させる際、フレコンに気を取られていると周辺の作業者にぶつけて怪我をさせてしまう |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
| ※ | 1 | 3人以上で作業をし誘導員を必ずつける |
|---|---|---|
| ※ | 2 | 誘導員の合図があるまでリフトの爪を差さない |
※:重点実施項目
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
| チーム行動目標 | フレコンの積み下ろし作業をする際は3人以上で作業をするようにし必ず誘導員をつけて、リフトの運転者は誘導員の合図を確認してからリフトの爪を差そう。 |
|---|---|
| 指差し呼称 | 作業員準備ヨシ! 合図ヨシ! |
本社第一工場の旧飼料棟の一部を解体して、製品倉庫を新築しました。

当社は2003年以前には飼料の製造販売を事業のひとつとしていました。その飼料の製造をしていた建物のことを今でも旧飼料棟と呼んでいます。旧飼料棟は建築されてから数十年が経過していますので、非常に古びた建物になっており、今では主に設備・資材や廃棄物を置いておく場所として使われています。
先にも述べた通り旧飼料棟は非常に古い建物のため、そのままの状態で使えることといったら、物を置いておくことくらいしかありませんでした。しかし敷地面積としては粉砕加工室が数室作れるくらいはあり、このままではもったいないということで、ここを有効活用できるように改修・改築をして再生していこうということになりました。
今回の倉庫の新築は、再生計画の第一弾です。壁がはがれ落ちたり窓がなくなったりしていた物置スペースを解体し、製品倉庫として新築しました。

Before:解体した建物の内部
これによって約67m2(12.4m×5.4m)の製品倉庫を新たに確保することができました。出来上がったお客様の製品を今までの倉庫とともに大切に保管することができます。

After:新築した倉庫の内部
この先も旧飼料棟の改修・改築は続きます。建物内の床面の舗装し直しや、粉砕加工室の増設も計画しています。旧飼料棟を本社の受託粉砕で十分に活用できる場所として再生し、本社第一工場の一部として進化させていきます。
当社では今期、古川受託粉砕部門において「配管の完全フェルール化2カ年計画」と称して、配管の継手部分の変更を計画・実施しています。

配管の継手には何種類もの形状があります。当社の古川受託粉砕部門で今まではフランジ継手の配管を主として使用していました。フランジ継手は、円盤状の板同士の間にパッキンを挟み、数個のボルトとナットで固定するタイプのものです。
当社の受託粉砕では配管の内部を空気の流れとともに粉末が通過しますので、粉末とパッキンが接触することになり、パッキンが削れてしまう可能性があります。パッキンの点検や定期的な交換等を実施するによって削れて混入するリスクを小さくしていますが、フランジ継手のままではリスクゼロに近づけるには限界がありました。

フランジ継手
このリスクをゼロに近づけようという対策が、配管のフェルール化です。配管をフェルール継手タイプのものに取り換えることで、パッキンの混入リスクをゼロに近づけようというものです。
フェルール継手の配管は、溝付きのフランジにパッキンをはめ込み、継手同士をクランプで締め付けて固定します。パッキンが配管内部に表面化していないため、パッキンと粉末が接触することがなく、パッキンが削れることもありません。
また、クランプの締め付けは工具を使う必要がなく手締めで簡単にできるため作業の効率化にもつながります。

フェルール継手
数年前からフェルール化を進めてきましたが、今期はこれをスピードアップして進めようという指示が社長から出ました。パッキン混入リスクをゼロに近づけるには、このフェルール化は非常に有効であると改めて認識したからです。
しかし、すべての配管をフェルール化するには部品を揃えるだけでは済まず、各種粉砕設備の出入り口の改造も必要になるため、簡単には進まないことが予想されましたので、今期から2年の間に完了すべく、計画を立て、順次実施していくこととなりました。

当社では、お客様からお預かりした原料・製品に異物を混入させてしまうという事故を、最も重大な品質事故としており、絶対に発生させてはいけないと考えています。当然、パッキンの混入も発生させてはいけません。
パッキンの混入リスクゼロを目指して、配管のフェルール化をこの2年で順次進めていき、異物混入のない安心した製品をお客様にお届けできるようにしていきます。
古川工場第一倉庫にシャッターを増設しました。小動物が倉庫へ侵入するのを防ぎ、お客様の原料や製品を守ります。

当社には国内に事業場が3ヶ所ありますが、そのうちの一つである古川工場は岐阜県飛騨市古川町というところにあります。JR飛騨古川駅に降り立ち、あたりを見渡すと自然に囲まれた地域だということがすぐにわかりますが、工場がある畦畑という地区はそこからさらに車を15分ほど走らせた、山をひとつ超えたあたりにあります。工場に着くと、駅のある古川中心部とは一味も二味も違った大自然を感じることができるほどだと思います。
そんな大自然の中にある工場なので、森の中からもいろいろな小動物が来場します。昆虫や鳥はもちろんねずみなどが迷い込んできて顔を見せることも。古い過去には夜が更けたころに子熊がやってきて、当社の社員が格闘したという武勇伝があったりもします。
このように大自然に囲まれているがゆえに様々な動物が工場の周辺に生存していますので、工場に侵入してくることは仕方のないことではありますが、お客様からお預かりした原料や製品についてはこれらの小動物からしっかりと守らなくてはなりません。
特に原料や製品を保管している倉庫への侵入は徹底して防ぐ必要があります。侵入した小動物がお客様の大事な製品を引っ掻いたりかじったりして、損傷させてしまっては申し訳ないことです。原料や製品自体にもビニールシート等で保護していますが、そもそも侵入されない対策を強化しようということで、今回、第一倉庫にシャッターを増設して、侵入経路をできる限り減らすことにしました。
シャッター以外にも、飛来虫、歩行虫のトラップの設置やモニタリング、薬剤散布、防鼠施工などを行い、虫を含めた小動物の侵入をできる限り防いで、お客様の製品を守る努力をしています。
