2013年9月の第1製造部(古川工場)の5S活動事例を紹介します。
第1製造部の床磨き用具置き場に定置管理を取り入れ用具を整理整頓しました。
<改善前の状態&問題点>
今までは床磨き用の道具は手洗い場の下にプラスチックケースに入れて保管していました。
ブラシなどの用具は置いておく数も決まっておらず、返却されていなくても分からない状態でした。また見た目も乱雑な印象でした。
<改善後の状態&効果>
手洗い場の壁の空きスペースを利用し、掛けて保管するようにして定置管理を取り入れました。
持ち出し中の用具が一目で分かるようになり、返却忘れにもすぐに気づく事ができる状態となりました。見た目にも整然として綺麗な印象となりました。
粉砕室や通路など工場内の床に防塵塗装の施工を進めています。

粉砕室
喜多村は粉砕屋ですので、工場内のいたるところで粉を扱います。原料投入や製品充填時などは細心の注意を払っていますが、粉が舞い上がって床に散ったり、ほんの少量こぼれてしまったりすることがどうしてもあります。
これまでの防塵塗装されていな床だと、掃除機やモップ掛けでは粉をすぐに取り除く事ができませんでした。
床に防塵塗装を施すことで落ちた粉もモップ掛けですぐに取り除く事ができるようになり、掃除がとてもしやすい環境となりました。気づいたら掃除する、気づいたら掃除するというような習慣もつき、工場内が常に綺麗な状態を保つことができるようになりました。
綺麗な状態が、更に綺麗な状態を生む。そんな好環境ができています。

粉砕室前室

工場通路

倉庫
古川工場:第二倉庫のトラックヤードに、砂埃や雪の吹き込みを防ぐ壁を設置しました。

設置前

設置後
これまでは、第二倉庫のトラックヤードは屋根はあるものの、壁はなく屋外対して開放されていました。
そのため風が吹けば砂埃や枯れ葉などが吹き込んできていました。また、工場がある古川という土地は冬は豪雪となるため、雪も多く吹き込んできていました。
お客様の大切な製品、しっかりと梱包されているとはいえ倉庫からトラックへ搬出するときなどに、舞い込んできた砂埃や雪にさらすのはなるべく避けたいとの想いから、壁を設置し、砂埃や雪の吹き込みを防ぐようにしました。
喜多村はこれからもお客様の製品を大切に取り扱っていきます。
昨年から、省エネ・省メンテタイプのコンプレッサーに切り替えを進めています。
導入を進めているコンプレッサーは「水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー『GPシリーズ』」(株式会社IHI 社製)です。昨年12月に1台、今年9月に2台導入しました。
『GPシリーズ』は、工場に既存のコンプレッサーに比べ電力使用量を大きく低減できます。昨年12月に導入したコンプレッサーの省エネ効果も順調にでてきており、さらに2台導入されたことでますます省エネ効果は大きなものとなっていくと思います。
また交換部品が少なく潤滑油が不要であるため省メンテナンスでもあり、メンテナンスにかかるコストの低減にも寄与しています。
工場全体の電力使用量のうち大きな割合を占めるコンプレッサーの電力使用量を低減することで、会社全体として省エネに大きく貢献していくとともに、他の省エネ活動も推進していきます。
第1製造部(受託粉砕製造部門)の粉砕室前室の仕切りを、ビニール製カーテンからシャッターに置き換えました。
第1製造部(受託粉砕製造部門)には一部、屋外から前室、前室から粉砕室へ入るという粉砕室があります。今まではこのような粉砕室では、屋外と前室をビニール製カーテンで仕切っていました。そのため、屋外と前室との間には隙間があり埃や虫が侵入する可能性がありました。(前室と粉砕室の仕切りにはさらに引き扉が設置されています。)
今回、このビニール製のカーテンを廃止して、シャッターに置き換えました。また作業者の出入用扉も設置しました。これにより屋外と前室との間の隙間を大きく減らすことができ、埃や虫が侵入する可能性を低減できました。
今回の粉砕室前室への異物侵入対策も含め、喜多村では異物混入のリスクに対して、様々な予防策をしています。
コンタミネーションの心配なく、お客様に安心して受託粉砕サービスをご利用していただけるよう、さらなる努力をしていきます。
2013年9月の技術部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。
以下の作業をテーマとして取り上げ、潜在する危険源を洗い出し、重要な危険源に対して実行可能な対策を考え、実施することとしました。
テーマ
チェーンレンチを使用しての配管工事
1ラウンド:どんな危険が潜んでいるか?/2ラウンド:これが危険ポイントだ!
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
◎ |
1 |
配管ネジを締め付け、又は取り外す際、チェーンの掛かり長さが悪いとチェーンレンチが外れ反動で転倒する。 |
○ |
2 |
配管ネジを締め付け、又は取り外す際、無理な体勢で行うと腰を痛める。 |
◎ |
3 |
配管ネジを締め付け、又は取り外す際、チェーンの掛かり長さが悪いとチェーンレンチが外れ身体にあたり打撲する。 |
|
4 |
チェーンレンチを落とし、足にあたり打撲する。 |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
3ラウンド:あなたならどうする?
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
※ |
1 |
チェーンレンチの刃がしっかりと掛かっているか確認する。 |
※ |
2 |
チェーンの掛かりの長さを適正に調節する。 |
※ |
3 |
力を込める際、一気には入れない。 |
※:重点実施項目
4ラウンド:私たちはこうする!
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
チーム行動目標 |
チェーンレンチを使用した配管作業はチェーンの掛かり長さを適正に調整し、刃がしっかりと掛かっているか確認してから力を込める。 |
指差し呼称 |
掛かりよし!! |
2013年9月の第2製造部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。
第2製造部で行う「シュリンク巻き作業」をテーマとして取り上げ、潜在する危険源を洗い出し、重要な危険源に対して実行可能な対策を考え、実施することとしました。
テーマ
シュリンク巻き作業
1ラウンド:どんな危険が潜んでいるか?/2ラウンド:これが危険ポイントだ!
以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。
◎ |
1 |
周囲に物が置いてあるとシュリンクを巻く作業の際、体をぶつけ怪我をする。 |
|
2 |
中腰の作業の為、連続して作業を行うと腰に疲労が溜まり腰痛になる。 |
◎ |
3 |
後ろ向きでシュリンクを巻くため、後方に物が置いてあると気付かず物に躓いて転倒し怪我をす
る。 |
○ |
4 |
手袋を付けずにシュリンク巻きを行うと、芯を持つ手が摩擦により裂傷する。 |
|
5 |
シュリンク巻き作業は、力を入れてシュリンクを引っ張る為、足元に粉が飛散していると滑って
転倒し怪我をする。 |
◎:最重要危険ポイント/○:重要危険ポイント
3ラウンド:あなたならどうする?
上記の◎最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。
※ |
1 |
パレットの周辺に物が置いてないか確認する。 |
※ |
2 |
作業スペースを充分確保する。 |
※:重点実施項目
4ラウンド:私たちはこうする!
上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。
チーム行動目標 |
シュリンク巻き作業を行う際は、作業スペースを充分確保し、周囲や足元に物がないか確認しよう。 |
指差し呼称 |
周囲よし!足元よし! |