KY事例:濃厚系スラリー濾過作業 by開発部


2020年3月の開発部(古川工場)のKY活動事例を紹介します。

以下の作業をテーマとして取り上げ、KYT(危険予知訓練)を実施しました。

テーマ

濃厚系スラリー濾過作業
(濃厚系スラリー:粒子が高濃度に分散懸濁している液体)

1ラウンド:どんな危険が潜んでいるか?
2ラウンド:これが危険ポイントだ!

以下の危険が挙げられ、重要危険ポイントを設定しました。

1 濃厚系スラリーを漏斗へ注ぐ際、液が跳ねて目に入り、ケガをする。
2 濃厚系スラリーなので液跳ねしやすい場合があり、速く注ぎすぎると、液が跳ねて手に付着してしまい手荒れする。
3 液がビーカーを伝って垂れてきて、手に付着して手荒れする。
4 液が揮発性有機化合物を含む場合、ガスを吸って気分が悪くなる。
5 ろ過装置は高さがあり、姿勢が不安定であるので、ビーカーが重くて床へ落とし、ガラスが刺さってケガをする。
6 ろ過装置は高さがあるので、ビーカーで液を注ぐ際にバランスを崩して、手がろ過装置にあたって倒れ、ガラスが割れてケガをする。

:最重要危険ポイント/:重要危険ポイント

3ラウンド:あなたならどうする?

上記の最重要危険ポイントに対して、以下の具体的対策案が提案されました。

1 保護具(保護メガネ、手袋、マスク)をする。
2 液跳ねに気をつけながら、ゆっくり注ぐ。
3 無理な姿勢にならないよう、ろ過装置をもっと低い位置にする。

:重点実施項目

4ラウンド:私たちはこうする!

上記の対策案を実施するために、以下のチーム行動目標と指差し呼称を設定しました。

チーム行動目標 濃厚系スラリー取扱の際は、液跳ねしやすいこと・有害ガス・ガラス破損に気を付け、保護具を着用しよう。
指差し呼称 保護具、よし!