製品回収率の向上を狙い、粉体回収機ホッパー部の改良をしました。まずは古川工場の粉体回収機1台を対象に、試験的に実施しました。
従来の粉体回収機の課題
当社では粉砕した粉体製品を回収するためにバグフィルターを内部に持つ粉体回収機を使用しています。その粉体回収機の内部には粉体が付着し残留するので、製品回収率が低下するという課題が過去からあります。
粉体が回収機内に残留する箇所としては、バグフィルター、回収機側面、回収機下部のホッパー部ですが、今回はホッパー部に注目して改良をしました。
ホッパー部分を逆円錐型に改良
従来の粉体回収機のホッパー部は逆四角錐型をしています。その角部に粉体が溜まりやすいとの考察結果から、角部のないホッパーにすれば粉体がスムーズに落ちていき、残留も減るだろうと考えました。
そこで試験的に製作したのが円錐型のホッパーです。
製品回収率向上を実感
円錐型のホッパーを取り付けた粉体回収機を使って製造したところ、現状では回収率を数字では評価してはいないものの、製造現場の実感としては上々とのことです。製造完了後に回収機を分解してホッパー部を確認した際の粉体の残留状況や、ホッパー部を洗浄する際の洗浄のしやすさからも実感できているようです。
今回改良したものによる評価も引き続き実施しながら、他の粉体回収機への展開も予定しており、多くの製品の回収率向上に繋げていきたいと考えています。