対応力を支えるインフラ、安心を提供するシステム
喜多村には粉砕技術・個室対応・徹底的な洗浄の三本柱の他にも、対応力を支えるインフラ、安心を提供するシステムがあります。
対応力を支えるインフラ
2つの受託粉砕事業所
当社の受託粉砕事業所は本社工場と古川工場の2カ所。両事業所をあわせて300~400t/月の製造能力を誇ります。これは豊富な設備機器の保有とともに工場自体のハイレベルな製造環境があるからこそ達成できることです。 また、両事業所とも日本のほぼ中心にあり、無視できない製品輸送の物流コストにおいてもメリットがあります。
事業所名 | 概要(能力など) |
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本社工場 |
所在地:愛知県愛知郡東郷町春木白土1-242 粉砕室数:一般加工室13室、クリーンルーム3室
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古川工場 |
所在地:岐阜県飛騨市古川町畦畑280 粉砕室数:一般加工室28室
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空調完備の大規模倉庫
古川工場には空調を完備した大規模倉庫があります。倉庫2階は監視温度25℃に設定しており、夏の暑い時期においても品質劣化を起こすことなく材料保管が可能です。
安心を提供するシステム
最終検査の全品・全量実施
品質レベルを向上させるためのセオリーは、問題の真因をつぶすこと。
しかし、受託粉砕の仕事は、人の手による部分が大きなウェイトを占めており、すべての真因をつぶしきれないのも現実問題として残っていました。
そこで、たとえ作業工程中に間違いがあっても、絶対にお客様への流出はあってはならないとの考えから、粒度分布などの品質検査の他に、製品出荷の前に全製品、全量の最終検査を行っています。最終検査の内容は金属探知機(通るもののみ)と外装の目視検査です。
この最終検査を自主的に全品全量実施できるのは喜多村オンリー。また、仕事の質を高めるためにも非常に効果的なものになっており、お客様へ安心を提供する重要なプロセスとなっています。
高度なトレーサビリティシステムの運用
お客様の安心を支える喜多村独自のシステムのひとつとして、高度なトレーサビリティシステムがあります。これは使用した粉体加工機器について、過去に製造した製品のすべてが即時にわかるというシステムです。
当社で受託する製品の多くは、ユーザーのところで他の複数の材料と混ぜられて使用されます。この段階で異物混入が判明すると、どの材料に異物が混入していたのかがわからない状態になりますが、喜多村では当該製品、ロットから異物混入の発生の可能性を瞬時に調査することができ、発生源特定のスピード化に大きく寄与することができます。
トレンド管理を支える独自の検査結果管理システム
喜多村の品質管理において、「規格内にあれば何でもOK」というのは誤りだと考えています。よりレベルの高い品質管理を追求するのであれば、
- 過去と比較してバラツキが少なく、できるだけ安定していること
- 製品規格の中心値付近で推移していること
があるべき姿です。喜多村ではこれを実現するために管理図を利用して、製品粒径等のトレンド管理を実施しています。
このトレンド管理を支えるのが検査結果管理システムです。
検査結果管理システムは、製品粒径等の測定結果を蓄積し、それを基に過去からのトレンドを視覚的に表示します。また管理限界線等を自動で計算し、管理図として表示するので人の目によるトレンドの監視や異常の判断を容易にしています。
さらに規格外の測定結果や異常な傾向が発生した場合には、システムが感知し通知してくれます。人の目ではすぐに判断できないような異常傾向もいち早く感知することが可能です。
これに加え、製造現場の各所には検査結果モニターが設定されているので、製造現場の担当者もトレンドを監視することがができます。異常傾向を感知した場合にはその場で警告灯や注意灯によって知ることもでき、製造条件の調整など素早い対応を可能にしています。
※より詳細な説明は「Kアラートシステム(検査結果異常通知システム)」もご覧ください。
継続的改善のためのマネジメントシステム
お客様から粉体加工の仕事を委託していただく、そのための必要条件として、仕事の進め方に関する共通言語を持つことが重要です。
喜多村ではISO9001を全社において、またISO14001、ISO45001を古川工場で認証取得しており、継続的改善を進めていく上で効果的な手段の一つとして活用しています。 喜多村をご監査いただける際は、きっとご納得いただき、安心感を抱いていただけるものと自負しています。