対応力を支えるインフラ、安心を提供するシステム
喜多村には設備・加工室・洗浄の三本柱の他にも、対応力を支えるインフラ、安心を提供するシステムがあります。
対応力を支えるインフラ
2つの受託粉砕事業所
当社の受託粉砕事業所は本社工場と古川工場の2カ所。両事業所をあわせて300~400t/月(2014年実績)の製造能力を誇ります。これは豊富な設備機器の保有とともに工場自体のハイレベルな製造環境があるからこそ達成できることです。 また、両事業所とも日本のほぼ中心にあり、無視できない製品輸送の物流コストにおいてもメリットがあります。
事業所名 | 概要(能力など) |
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本社工場 |
粉砕室数:一般加工室11室、クリーンルーム3室
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古川工場 |
粉砕室数:一般加工室28室
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食品添加物製造許可エリア(食添専用棟)の確保

食品添加物製造許可エリア
古川工場では1987年に食品添加物製造業許可を取得。以降、食品添加物を中心に様々な食品関係の粉砕を受託してきました。また、近年の食品に対する製造工程の高度な要求にお応えできるよう、お客様の指導もいただきながら、確実にレベルアップしてきました。
現在では、1棟まるごとを製造エリアとし、食品添加物の粉体加工を幅広く対応することが可能です。
空調完備の大規模倉庫
保管能力向上のため、2006年8月に空調を完備した2階建て倉庫が完成、稼働しております。これにより、古川工場の保管能力は大幅に向上し、よりスムーズな物流が実現いたしました。また、倉庫2階は空調が完備されており、夏期の暑い時期においても品質劣化を起こすことなく、製品保管が可能です。

倉庫全景

倉庫1階

倉庫2階
安心を提供するシステム
最終検査の全品・全量実施

最終検査
品質レベルを向上させるためのセオリーは、問題の真因をつぶすこと。
しかし、受託粉砕の仕事は、人の手による部分が大きなウェイトを占めており、すべての真因をつぶしきれないのも現実問題として残っていました。
そこで、たとえ作業工程中に間違いがあっても、絶対にお客様への流出はあってはならないとの考えから、粒度分布などの品質検査の他に、製品出荷の前に全製品、全量の最終検査を行っています。最終検査の内容は金属探知機(通るもののみ)と外装の目視検査です。
この最終検査を自主的に全品全量実施できるのは喜多村オンリー。また、仕事の質を高めるためにも非常に効果的なものになっており、お客様へ安心を提供する重要なプロセスとなっています。
高度なトレーサビリティシステムの運用

トレーサビリティシステム
お客様の安心を支える喜多村独自のシステムのひとつとして、高度なトレーサビリティシステムがあります。これは使用した粉体加工機器について、過去に製造した製品のすべてが即時にわかるというシステムです。
当社で受託する製品の多くは、ユーザーのところで他の複数の材料と混ぜられて使用されます。この段階で異物混入が判明すると、どの材料に異物が混入していたのかがわからない状態になりますが、喜多村では当該製品、ロットから異物混入の発生の可能性を瞬時に調査することができ、発生源特定のスピード化に大きく寄与することができます。
トレンド管理の実施と管理図共有システムの提供

管理図共有システム
喜多村の品質管理において、「規格内にあれば何でもOK」というのは誤りだと考えています。よりレベルの高い品質管理を追求するのであれば、
- 過去と比較してバラツキが少なく、できるだけ安定していること
- 製品規格の中心値付近で推移していること
があるべき姿です。喜多村ではこれを実現するために管理図を利用して、製品粒径等のトレンド管理を実施しています。
このトレンド管理は品質保証部門が実施するのではなく製造部門が実施しています。管理図による製品トレンドを、製造現場の社員が常に監視することで、異常の兆候が現れた場合にもいち早く対応することができ、より安定した製品を製造することができるからです。
また、管理図をお客様と共有できれば、お客様の品質管理業務の一翼を担うことができるという想いから、管理図共有システムを提供しています。これはウェブ上にお客様ごとに専用のページを用意し、管理図をご覧いただけるシステムです。
管理図共有システムを提供し製品のトレンドをご覧いただけることで、お客様の品質管理業務をサポートし一段階上の安心を提供していきます。
継続的改善のためのマネジメントシステム
お客様から粉体加工の仕事を委託していただく、そのための必要条件として、仕事の進め方に関する共通言語を持つことが重要です。
喜多村ではISO9001を全社において、またISO14001、OHSAS18001を古川工場で認証取得しており、継続的改善を進めていく上で効果的な手段の一つとして活用しています。 喜多村をご監査いただける際は、きっとご納得いただき、安心感を抱いていただけるものと自負しています。