Evolution(進化) in 喜多村 Vol.24 (2013年6月発行)


さらなる「独自化」サービスの実現へ

代表取締役社長 北村眞行

代表取締役社長
北村眞行

当社は2013年5月に第42期を迎えました。この40数年間、当社の受託粉砕事業は優れた対応力により、お客様からたくさんのご支持をいただいてまいりました。これはお客様、お取引先、社員、その他多くのステークホルダーの皆様のご支援があってのことと、改めて感謝申し上げます。

さて、安倍内閣が誕生して以降、円安、株高に湧いている日本ですが、製造業を取り巻く環境は依然として厳しく、今後生き残っていく為には、世界に通用する「独自化」が必要です。

当社は数々の「独自化」サービスの実現を目指し、これからも「信頼されるカンパニー」の実現に少しでも近づけてまいります。 

『第2回高機能プラスチック展』に出展しました!

2013年4月に東京ビックサイトで開催された、「第2回高機能プラスチック展2013」に出展しました。第1回目開催時を上回る沢山のお客様に弊社ブースにお越し頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

出展ブース

「さらに細かくシャープなものを」というお声に加え、「粒子の形状自体をコントロールしたい」というお話を多く頂きました。結晶構造などで難しい場合もありますが、物質によっては実現できる可能性もあります。

「無理だ」と諦める前に、まずは弊社までお声掛け下さい。

技術紹介 ~さらに細かく、さらにシャープに!~

 テレビしかり、携帯電話しかり、私たちの身の回りでも、電子機器の小型化・薄型化へのシフトは着々と進み、これらに使用される部材も小型化が進んでいます。

部材が小さくなれば当然、原料サイズも小さくなる訳でして、喜多村へも「さらに細かいものを!」というお声を頂く回数が増えてまいりました。今回は、弊社の40年超のノウハウにより、「さらに細かく、さらにシャープに」を実現した一例をご紹介します。

下記は、左が原料、右が製品の粒度分布表です(無機物)。原料サイズがMAX100μm越えと、かなり大きめですが、一回の粉砕でMAX=2.75μmが得られ、シャープな粒度分布を実現しました。また有機物と比較して、無機物はどうしても粉砕設備由来の金属コンタミを生じやすく、製品が灰色味を帯びるような現象がみられることがあります。しかし喜多村は独自の技術により、コンタミを極力抑えた粉砕を実現しており、電子材料部品などに採用されるなど、非常に高いご評価を頂いております。

比重、結晶化度など、原料の物性によって粉砕性は異なりますが、本技術にご興味がお有りの方、是非弊社までお声掛け下さい。

粒度分布表