Evolution(進化) in 喜多村 Vol.9 (2010年5月発行)


39期も進化し続けます  代表取締役社長 北村眞行

 代表取締役社長 北村眞行

代表取締役社長
北村眞行

進化論を遺したダーウィンは次のような言葉を残しています。

「生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、最も知的なものでもない。最も変化に適応できる種が生き残るのだ。」

100年に一度と言われる経済危機からようやく脱しつつある日本経済ですが、まさしく今、そのことが試されているときだと考えます。今こそ変化に対応して、そして、永続繁栄の道を記していかなければなりません。

そのためには、「進化」が最大のテーマであると考えております。進化と言いましても、品質、納期、コスト、環境など様々なものがありますが、これから先の将来においても、お客様に継続して弊社の製品・サービスをご利用いただけるよう「磨き続ける」ことが大切です。

また、「継続は力なり」ではなく、「進化は力なり」と考えます。同じことをし続けることの難しさは承知しておりますが、それだけでは「進化」は生まれません。現在有している技術を基に次のステップへ繋がる「進化」こそ、この時代を生き抜く「力」になるのです。

今年度は、超微粉分野、食品分野へ注力し、粉砕だけでないありとあらゆる研究・開発を行う計画です。喜多村が皆様よりご期待頂けるような会社となるよう、邁進いたします。

喜多村・受託粉砕「営業エピソード」

喜多村の受託粉砕部門を紹介させて頂く「ニュースレター」も、今回で5回目です。これまで、1回目は高性能粉砕機・分級機について、2回目はエンプラ向け粉砕機について、3回目はクリーンルームについて、4回目は所有設備一覧についてと、ハード面の紹介をさせて頂きました。

今回は5名(受託粉砕部門)の営業部員が日常の営業活動の中でお客様から直接頂いた御意見やエピソードなどをまとめてみました。

お客様に喜んで頂いたエピソード

 お客様のあるグレードが急激に売れ行きを伸ばし、在庫割れの危機にみまわれました。

私たちは休日返上と交代勤務で在庫作りのお手伝いをさせて頂き、在庫割れすることなく好調な販売をサポートすることが出来ました。その後、商品が高位安定となった為、私たちは粉砕設備を追加導入し、ラインを増設して安定生産を続けています。

今も大切な大口のお客様で、当時はたくさんのありがとうを頂きました。

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お客様が喜多村を選んで頂いたエピソード

 お客様が新製品の開発にサブミクロンの粉体が必要となり、粉砕機メーカーに粉砕を依頼されました。しかし、原料の物性から粉砕機に閉塞が起こり継続不能となりました。数社に持ち込んでみましたが、何れも同じ状況で粉砕不可能との結論でした。

たまたまお声を掛けていた縁で喜多村に委託頂きました。私たちも同じ閉塞に悩まされながら粘り強く粉砕機を改良し、絶妙のバランス点を見つけ出し、粉砕が可能となりました。

それから約10年、現在は多数のグレードを委託頂いています。

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何故、現在の受託粉砕サービスが出来る様になったのか

 私たちは、経験とサポートだと思っています。

多数のお客様と多数の委託品を経験してきた事、多数の粉砕機メーカーからのサポートも頂いています。委託品と粉砕機の組み合わせだけではなく、指定の梱包や代理出荷、お客様との納期調整や品質保証を学びました。

私たちは指定の粒度品を作るだけではなく、経験を活かしお客様をサポートする総合サービスと捉えています。

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お客様に気付かせて頂いた喜多村の価値

最も大きい事は、粉砕分級する事で出来た粉体の貢献度を教えて頂けた事です。

硬化剤や難燃剤、紫外線防止剤や可塑剤などの添加剤の粉砕・分級。コンパウンドやプリプレグのためのエンプラ粉砕・分級。フィラーや放熱材としての無機物の粉砕分級や解砕。食品や食品添加物の粉砕・分級。

ともすると機械を回して粉砕するだけの単純作業に陥りやすい業種ですが、お客様から粉砕品の貢献度を教えて頂ける事で、自分たちの仕事の価値を認識しながら業務に携わっています。

何故、お客様が喜多村を選んで下さるのか

 受託粉砕は、お客様との共同作業です。お客様の規格や指示に従って合格品を作り、加工賃を頂きます。指示通りに出来て、それで普通点です。

しかし、時には取り返しのつかないほど大きな失敗を犯す事も有ります。失敗や不備な点を隠蔽したり逃げたりすることなく責任を以てお詫びすると共に、弁償し設備や受託のシステムを改善する事で、ランクアップの機会としてきました。そういった愚直な姿勢に評価を頂いています。

私たちはこれからも、考え、行動し、提案できる職人集団としてパートナーと認めて頂けるように製造現場と営業が刺激しあいながら頑張ります。

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