古川工場に新型の粉体回収機を導入しました。今までの粉体回収機では出し切れなかった粉砕機の能力を最大限引き出せるようになります。
粉砕機と粉体回収機の能力バランスが重要
当社の粉砕プラントの中で、肝心要となるのは当然ながら「粉砕機」です。粉砕機によって様々なものを細かくし、粉砕機によって価値を生み出しています。「粉体回収機」もまた無くてはならない設備です。これが無いと粉砕機で細かくされた粉体を回収することができません。
そしてこの「粉体回収機」の能力次第で、粉砕機が発揮できる能力が決まることがあるので、この2者の能力のバランスは重要なポイントとなります。
既存の粉体回収機では粉砕機の能力を最大限引き上げられない
粉砕の稼働条件の一つに、プラント機内の風量があります。粉砕機の能力を最大限発揮するためにはこの風量をコントロールする必要がありますが、一定以上の風量を保つためには粉体回収機がその静圧に耐えられるものでなければなりません。
当社で扱う粉砕機の中には、粉体回収機の耐圧能力が見合っていないために、粉砕能力を最大限に引き上げられないものがあり、せっかくの能力を活かし切れていない状況がありました。
新型粉体回収機を開発・導入し、粉砕機の能力を最大限に
近年ますます高まるお客様のご要望にお応えしていくためにも、社内にある能力は最大限に引き出せるようにしておきたいとの想いから、新型の粉体回収機を開発・製作しました。
既存の粉体回収機の形は大雑把にいうと直方体です。それに対して新型は円柱型です。粉砕機に見合った耐圧能力を持つものにするためには、既存の粉体回収機に対して3~4倍の耐圧能力を持たせる必要がありました。この耐圧能力を得るために新型の粉体回収機は円柱型として製作しました。
この新型の粉体回収機の導入によって、粉砕機の能力を最大限に引き出すことが可能になりますので、今までよりもさらに高いレベルの粉砕ができることを期待しています。
お客様の高まっていくご要望にお応えできるよう、今後も持てる力をすべて発揮できるよう手を尽くしていきます。