Evolution(進化) in 喜多村 Vol.11 (2010年9月発行)


新機能性材料展2011に出展!!

喜多村は 2011年2月に東京ビックサイトで開催される『新機能性材料展2011』に出展します。

出展内容は、「加工技術 ” 粉砕 “」、「様々な素材をお客様のご要望の大きさに粉砕する」です。

近年、ものづくりの現場では、様々な機能性材料が生み出されており、私たちも微力ながらそのお手伝いをさせて頂いております。これまで有機・無機の機能材料、クリーンさを求められる粉砕、時にはナノサイズ粒子解砕などの加工をして参りました。しかしながら今まで以上に 皆様のお役に立ちたいとの気持ちから、これまで出会えていなかった潜在的なお客様とのビジネスマッチングの場として「新機能性材料展」出展に至った次第です。

新機能性材料展2011

日時: 2011年2月16日(水)~2月18日(金) 10:00~17:00

会場: 東京ビックサイト(東京国際展示場)
出展場所: 東3ホール(予定)

ご希望お客様には無料招待券を進呈いたしますので、弊社営業部まで御連絡下さい。

出展サンプル大募集!

これまで喜多村が出展してきた展示会では、その時点で弊社に御依頼頂いたお客様の粉砕品を「お客様の了解を得て」、「お客様の会社名・製品名を伏せて」 サンプル展示してきました。しかしこれでは喜多村の力量が展示会来場の皆様になかなか伝わらないのではと考えました。そこで今回の展示会では、喜多村出展ブースの展示用サンプルを ” 募集 ” する事としました。

募集案件

  • 将来上市予定、または上市が見込まれる、粉砕が必要な新機能性材料
  • 既に上市されている機能材料の微粉砕グレード
    (上市の可否は問いませんが、お客様ユーザーの微粉砕要望がある機能性材料)
  • 開発途上だが、微粉化で新機能・高機能化が見込まれる素材

などなど・・・

上記条件などで「喜多村出展ブースにて展示しても良い」という案件であれば
粉砕試験(初回)を無償にて承ります。(粉砕試作、粒度測定、電子顕微鏡観察)

※応募案件多数の場合、弊社営業担当者がご訪問・お打合せ後、選択させて頂きます。
※初回粉砕試験後、再試作にてサンプル供与が可能であれば、再試作費用も無償でお受けします。
※「展示会へのサンプル供与は良いが、社名開示はちょっと・・・」という場合は、ご相談下さい。

よくある粉砕の質問 ~低温粉砕の対応~

受託粉砕担当営業の豊島です。

よくある質問、今回は「喜多村さんは、液体窒素を使った低温粉砕をしているの?」です。

結論から言いますと、液体窒素対応の粉砕設備はありませんが、ご相談下さい。

弊社の主力工場である古川工場は、岐阜県飛騨市古川町にあり、冬季は-10℃以下を観測する事もしばしばで、そこでは一日中氷点下の真冬日もよくあり、自然の低温粉砕環境となります。したがって冬季限定ではありますが、低融点素材の粉砕が可能となります。

今年は飛騨古川も非常に暑い日が続いて、通常の粉砕作業でも苦労しておりますが、これから秋そして冬へと季節が移っていきますと古川工場の本領発揮となるわけです。

是非、低温粉砕案件も喜多村へご相談下さい!

古川工場

古川工場


上記は、喜多村立地上のメリットですが、逆に条件設定を難しくしている所でもあります。夏季は気温プラス粉砕熱で品温が50℃を超える事もあれば、逆に冬季は-10℃以下の時もあるわけで、この年間気温差が仕事にどれくらい影響するか考察してみます。

粉体の分離を例に考えてみると、強制渦の分級機の分離粒子径は、以下の式で示されます。

分級機の分離粒子径

上記式で温度要因部分を計算し、気温摂氏 20℃の時の分離粒子径を1とすると

  • 気温が摂氏50℃の時 +3%
  • 気温が摂氏-10℃の時 -6%

理論上、夏季と冬季で約10%弱、分級機の分離粒子径が変化します。

実際のお仕事では、これに粉砕物の温度変化要因も影響してきますが、長年の実績と経験から季節に因らない粉砕を実現しております。