Evolution(進化) in 喜多村 Vol.21 (2012年11月発行)


『信頼されるカンパニー』  代表取締役社長 北村眞行

株式会社喜多村 代表取締役社長 北村眞行

代表取締役社長 北村眞行

当社は今期で第41期を迎えております。

過去40年間で当社のフッ素樹脂潤滑用添加剤事業は、優れた機能を持つ製品を武器に創業以来、着実な成長を遂げて参りました。これは一重に、お客様、お取引先、社員、その他多くのステークホルダーの皆様のご支援があってのことと、改めて感謝申し上げます。

日本を取り巻く環境はとても厳しく、当社を取り巻く環境も決して易しいものではありません。しかしながら、厳しい環境に打ち勝つために、今後においも自社製品事業のキモである「商品力を更に磨いていくこと」を実践すべき基軸ととらえ、当社の経営理念にある「信頼されるカンパニー」の実現に近づけて参りたいと存じます。

FAKUMA 2012に出展いたしました!

FAKUMA 2012

2012年10月16~20日に、ドイツ(Friedrichshafen)にて開催されたプラスチック加工専門見本市『FAKUMA 2012』に出展いたしました。

FAKUMAはKフェアに次ぐ大きな展示会でドイツを中心にヨーロッパの方々がたくさん来場されていました。欧州の展示会では技術の方とのコンタクトが取りやすく、かつブースにいればそのまま話せるいい機会なので、今後も海外の展示会も積極的に出展、参加していきたいと考えております。

ふっ素樹脂潤滑用添加剤(P.T.F.E.)の分子量と塗膜耐久性の関係

塗料への傷防止、耐久性向上目的で使用されるKT・KTLシリーズ。その中には、粒子径は同じで分子量が異なるグレードがいくつか存在します。今回はKTL-8Nとその高分子量品KTL-8HMの耐久性試験の結果をご紹介いたします。

 KTL-8HMの耐久性試験

上記試験では、分子量の高いKTL-8HMを添加した塗膜の方が、分子量の低いKTL-8Nを添加した塗膜より発生する摩耗粉が少なく、また摩耗痕も少ないことから耐久性に優れる結果となりました。

今回紹介したKTL-8NとKTL-8HM以外にも、KTL-9NとKTL-9S、KTL-10NとKTL-10S、KTL-8FとKTL-8FHといった、同一粒子径、同一形状で、より分子量の高い新製品を上市しております。

要求される耐摩耗性能、荷重等により、現在ご使用頂いているグレードよりも高性能を発揮する可能性もありますので是非ご検討下さい。