Evolution(進化) in 喜多村 Vol.41 (2016年3月発行)


社長より挨拶

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株式会社喜多村は1972年の創業以来40数年間にわたって創業者のパイオニア精神を継承し、フッ素樹脂潤滑用添加剤事業を展開してきました。

これだけ永く事業を続けてこられたのは、「400℃高耐熱PTFE添加剤」という世界的に見てもユニークな価値を持つ製品であるということと考えております。

しかしながら、これまでの実績に頼るだけでは前に進むことはできません。これからの厳しい状況の中で生き残っていくためには、「進化」が最大のテーマであると考えております。

進化と言いましても、品質、納期、コスト、環境など様々なものがありますが、これから先の将来においても、お客様に継続して弊社の製品・サービスをご利用いただけるよう「磨き続ける」ことが大切です。

その一端を紹介するものとして、このニュースレターを今後も定期的に発行させていただき、お客様にお届けさせていただきます。是非ご一読いただき、弊社の「進化」の様子をご覧いただけましたら幸いに存じます。

株式会社喜多村 代表取締役社長 北村眞行

 

KTLシリーズの塗料分散性について

KTLシリーズで、焼成タイプで粒子形状が丸いグレード(KTL-8N,9Sなど)は、塗料中で増粘・発泡せず、ディゾルバーなどで攪拌するだけで均一な分散ができるよう設計されています。とはいえPTFE。一般的な添加材に比べ、分散は困難とされます。

釈迦に説法かとは思いますが、「うまく分散できない?!」となった場合、下記を参考に検証してみてください。

溶媒の種類

  • 表面張力がPTFEの値(18[mN/m])に近いほど、PTFEが濡れやすくなります。

界面活性剤使用の有無

  • 界面活性剤の使用により、分散が容易になります。
  • 水系の場合はフッ素系界面活性剤の使用が必須です。(下写真)
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PTFEの添加量

  • 添加量が上がるほど分散しにくくなります。
  • 一般的に塗料に対し5wt.%以上添加の場合、界面活性剤の使用を推奨します。

PTFE投入のタイミングと分散方法

  • 溶媒に入れてから塗料化するのではなく、塗料完成後の添加を推奨します。
  • ディゾルバーなどで軽く分散させるか、ロールミルであれば3パス程度で十分です。
  • PTFEは泡の回りに集まる傾向があるので、泡を立てずに分散させて下さい。

PTFEを溶剤に入れる場合、粉のままでなくあらかじめ界面活性剤と練って、表面を濡らしてから投入して下さい。

以上はあくまでも一般的な話で、実際は様々な要因が絡み合っています。

詳細は各営業担当、または営業1課橋本までお問い合わせください。(連絡先は後述)

 

展示会情報

第5回高機能プラスチック展

日時 : 2016年4月6日(水)~8日(金) 10:00~18:00(最終日は~17:00)
場所 : 東京ビックサイト
ブース : 東5ホール E10-28

受託粉砕部門の技術者が腕によりをかけて粉砕した難粉砕性樹脂の微粉末を展示します。

PTFE潤滑用添加剤も、もちろん展示します。是非足をお運びください。

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CHINAPLAS 2016

日時 : 2016 年4月25日(月)~4月28日(木)
場所 : Shanghai New International Expo
ブース : N1T25

PTFE潤滑用添加剤を展示します。

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【PTFE潤滑用添加剤についてのお問い合わせは下記まで】
営業部 営業1課 橋本
mail:info@kitamuraltd.jp
Tel:(052)803-5151  Fax:(052)803-5190

 

祭りだ!祭りだ!!

喜多村の主力工場は、岐阜県飛騨古川にあります。その古川が最も盛り上がる行事が、毎年4月19日、20日に行われる古川祭です。絢爛豪華な屋台と勇壮な起し太鼓が有名で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

古川祭のクライマックスは『起し太鼓』。本太鼓の上には「太鼓打ち」と、弓張提灯を振って起し太鼓の進行方向を指示する「本衛」が乗り、町内をめぐります。

辻で待ち構えるのは、各組の小太鼓。自身の組の小太鼓を太鼓の櫓の後部に付けようと争います。後部に付かれまいとする大太鼓の後衛との攻防と、各組同士の先陣争いは見ものです。機会があれば、是非お越しください。

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(写真:飛騨市公式観光サイト 飛騨の旅HPから引用)