よくある質問をまとめてみましたので、ご参考にしてください。
[一般]フッ素樹脂潤滑粉は一般のPTFEとどうちがうのですか?
フッ素樹脂潤滑粉はPTFEの加工品です。PTFE樹脂を原料として製造した樹脂、塗料、インキ等への添加剤です。(ワックスの様な物と考えて下さい。)処理されていないPTFEは大変凝集しやすい為、そのままでは、樹脂、塗料、インキ中に分散することは困難です。
[一般]フッ素樹脂潤滑粉を添加する目的は何ですか?
主な目的は摩擦係数を下げることです。摩擦係数が下がることにより、摩耗量の減少、稼働トルクの低減、傷防止、異音防止等の効果が期待出来ます。
[樹脂]以前、樹脂にPTFEを添加したところ粘度が上がって射出成形できませんでした。どうしてでしょうか?
PTFEの選択が間違っていると思われます。
- 添加用のPTFEではなく、成型用のPTFEを使用した場合。
- フライパンの塗料用のグレード (1μm以下の粒子の凝集体で比較的分子量の高い物)
- 熱処理されていない(生の)添加用PTFEで比較的分子量の高い物
※1.の場合はほぼ間違いなく、2.、3.の場合は条件によってPTFEが繊維化することにより増粘します。KTL/KTシリーズは、樹脂中で繊維化せずに均一に分散できます。
[樹脂]PTFE添加グレードの樹脂を成形したところ、表面にPTFEが溶け出て粉をふいたようになりました。どうしてでしょうか?
添加されているPTFE潤滑粉の分子量が小さい(融点以上で液体になって流れる)ことが原因です。KTL-610以上の耐熱のあるグレードに変更すると解決出来ます。
[塗料]塗料への添加方法について説明下さい。
KTL-8N、KTL-10N、KTL-20Nは攪拌するだけで分散可能です。溶剤でPTFEを濡らしてから、塗料に添加し攪拌してください。喜多村のKTL-8N、KTL-10N、KTL-20Nは分散が簡単で、分散条件による影響をあまり受けません。
[塗料]以前、塗料にPTFE添加を検討しましたが、増粘して塗料になりませんでした。どうすれば良いでしょうか?
喜多村のKTL-8N、KTL-10N、KTL-20Nは、塗料中で増粘しません。50wt% 添加することも可能です。
[塗料]PTFEを添加した塗料を製造していますが、発泡がひどく困っています。解決出来ないでしょうか?
喜多村のKTL-8N、KTL-10N、 KTL-20Nは、粒子の中に空気を持っていないので、発泡しません。
[インキ]インキ添加グレードについて説明下さい。
インキ添加用としてはKTL-4Nをお勧めします。
[インキ]インキへの添加方法、またはインキ用ワニスへの分散方法について説明下さい。
KTL-4Nは従来のフッ素樹脂と異なり、ディゾルバーで攪拌するだけで分散可能です。