進化がテーマ! 代表取締役社長 北村眞行

代表取締役社長 北村眞行
2009年は、想像を超えた激動の年となると言われています。昨年の「リーマン・ショック」以降の急激な経済の落ち込みは、特に製造業において、非常に厳しいものとなっております。
当然ながら弊社においても、これらの経済状況の影響を受けておりますが、企業が早期にこの危機を乗り越えるために必要なこととして、「進化」が最大のテーマであると考えております。
進化と言いましても、品質、納期、コスト、環境など様々なものがありますが、これから先の将来においても、お客様に継続して弊社の製品・サービスをご利用いただけるよう「磨き続ける」ことが大切です。
その一端を紹介するものとして、このニュースレターを今後定期的に発行させていただき、お客様にお届けさせていただきます。是非ご一読いただき、弊社の「進化」の様子をご覧いただけましたら幸いに存じます。
困ったときは喜多村『貝川』に! 営業部 営業1課 貝川
2008年4月に入社しました貝川です。現在は、上司や先輩社員に同行しながら、自社製品であるフッ素樹脂潤滑用添加剤(PTFE)の営業活動について学んでいます。
入社当初は、PTFEと呼ばれるフッ素樹脂について殆ど知識がなく、自分自身でも不安を感じていました。そのため入社後の、本社製造部約1ヶ月研修、古川工場3ヶ月研修では、『粉砕技術』、そして『粉』について一から学んできました。その後も、添加剤としてのフッ素樹脂の役割について学ぶにつれ、想像していたよりも様々な能力、用途がある製品であることを知り、現在も知識習得に励んでいます。
喜多村のフッ素樹脂添加剤には、独自技術によって造られた非常におもしろい製品があり、世界的にも魅力ある製品だと感じています。
現在は、研修で得た知識、経験をもとにお客様の新製品開発に役立つアイデアを提案できるように日々努力を重ねております。将来的にはお客様から、信頼され、困った時にはまず喜多村【貝川】に!といったように相談していただける営業を目指して頑張ります。
高耐熱性樹脂向け&高輝度・クリアコート向け 新グレード!
今回は弊社フッ素樹脂潤滑用添加剤の新グレード、また現在開発中のグレードを紹介します。かねてより頂いていたお客様のご要望にお答えする事のできるグレードとなっています。
新グレード KTH-645(KT-600Mの分散性を改良しました!!)

KTH-645 粒度分布
喜多村独自のユニークなグレードとして、耐熱性の高い樹脂へのコンパウンドという分野で高い評価を頂いてきたKT-600M。しかしながらKT-600Mは分散が難しいという面も持っており、以前よりお客様から改善のご要望を頂いておりました。
新グレードであるKTH-645は、粒子径はKT-600Mのままで、表面改質により分散性を改良したグレードになります。
PEEK®等400℃以上で成型される樹脂へのコンパウンドを考えられているお客様においては、大きなアドバンテージを得られる製品です。
開発品 KTL-9N(仮)、KTL-1N(仮)

KTL-9N 粒度分布
喜多村KTLシリーズにはさまざまな粒子径を持ったラインナップがあります。しかしながら、塗料分野において、KTL-10N(Max. 37.00μm)では粒子径が大きい。しかし、KTL-8N(Max. 15.56μm)では小さいとのご要望も頂いておりました。
また粒子径の細かいグレードにおいても、KTL-2N(Max. 7.78μm)では、塗料の薄膜化に伴うさらなる微分グレードのご要望は以前より頂いておりました。現在それらご要望にお答えするために、喜多村の誇る粉体操作技術を駆使し、KTL-9N(Max. 22.00μm、Dp50=8μm)のグレード、KTL-1N(Max. 4.63μm、Dp50=2.5μm)を製品化するべく開発を行っています。

KTL-9N 電子顕微鏡写真